2014/01/09 休業日記4日目:転職していたから休職できた

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休業4日目、休業中といいながら今日は午後から出勤しました。

担当メンター、役員、前にJoinしていたプロジェクトの責任者の方、等からつぎつぎに声をかけられ、心配してくださっていた様子に恐縮。

自分では結構元気だと思っているので、休んでいるのも申し訳ないなと思うのですが、皆さん一様に「しっかり休んでね」とおっしゃってくださいました。

 

特に印象に残ったのが、担当メンターからいただいたこの一言です。

「地位よりも自分がやりたいことを追求するなら、社内評価はそんなに気にしなくていいはずだから、1ヶ月くらいの休みなんか気にする必要ないよ」

私が働いている企業は定年退職が事実上存在しない、いわゆる「Up or Out」型の人事制度を採用しています。転職者も多く、「一生この会社で働いてバリバリ昇進するぞ」という考え方よりも、「この会社での経験を目指すキャリアのためのStepにする」という考え方が主流です。

 

メンターの方が指摘したのは、

「1ヶ月の休職によるキャリア上の停滞は社内評価には多少影響するけれども、あなたが後者の考え方をするのであれば、社内評価を気にする必要なんてそもそもないはずですよ」ということなのです。

本当にその通りだなとあらためて感じました。

 

もし私が前職(製造業)にいたときに病気になっていたら、社内評価の低下、とくに同期との昇進争いのディスアドバンテージになることを懸念して、体調が悪くても休みをとらず働き続けただろうと思います。

その結果昇進したとしても、将来的に体を壊せば長期の療養が必要になり、給与ロス・治療コスト増にみまわれ、人生トータルの収益ではマイナスになっていたかもしれません。

 長い目で見ればもちろん休養をとって体調を万全にするべきなのですが、「社内競争がすべて」の企業においては、休養をとることがキャリアの放棄につながりかねないのです。

まあ、もちろん今の会社に転職していなければ、ハードなプロジェクトで体を壊すこともなかったかもしれませんが・・・、個人的には転職してよかったなあ、と考えています笑

会社員人生でゆっくり1ヶ月休めることなんてなかなかないだろうし、自分としてはいいチャンスをいただいているなあ、と感じています。

アップオアアウトに関してはこちらのブログの記事が詳しいのでご紹介いたします。以下引用。

「Up or Outしかない -コンサルティングファームの裏側-」

コンサルティングファームは、たしかにアップオアアウトですね。でも、世間で言われているように、成長しない人間のクビを切るというのとは、実情はかなり違うんですよ。

どちらかというと、自分で自分の実力を振り返って「どう考えても、来年は自分の年収の2-3倍は稼げないなあ」と自覚したら、自発的に退職するっていうほうが多いんです。

もちろん、自発的に退職を申し出なくて、会社から言われる人もいないわけではないですけど、圧倒的に自発的に申し出る人の方が多いです。

それは、自分が退職しなかったときに、何が起るかを、みんなが十分理解していて、そんなことを仲間に強要できない、という倫理観が働くからだと思います。”

“例えば、年収800万円の人が1年間まったくプロジェクトにアサインできなかったとします。この人が稼ぐ義務がある金額は、通常は2000万円~3000万円です。この金額を、他のチームメンバーで頭割りをしたとします。10人のチームなら、一人200万円分の残業です。だいたい、年で60時間程度です。この程度なら、まだ追加で残業してもいいかな、と思うかもしれません。

しかし、実際には新人を採用すると、最初の半年はプロジェクトアサインは無理ですから、新人の分も追加で働いているわけです。また、10人のチームで、プロジェクトアサインが無理、と言う人が1人ということはあまりなく、通常は、2-3人づつアサインできなくなっていきます。

そうすると、計算上、自分の標準労働時間の、約1.3倍を働かなければいけなくなるというわけです。”

http://lammy.cocolog-nifty.com/posture/2007/11/up_or_out_78f6.html